ステロイド薬のタイプと使用法

ステロイドを治療に使用する場合は、
炎症が起きている部位や患者さんの年齢などを考慮しながら処方されます。

 

たとえば、毛穴が多い顔や、比較的皮膚が薄い外陰部、
ワキの下などは、薬が吸収されやすいので、
ランクが弱いタイプのステロイド剤で効果が得られることが多いです。

 

しかし、胴体や腕など、比較的皮膚が厚い部分では、
皮膚への吸収がされにくいので、強めのステロイド剤を使用します。

 

さらに皮膚が厚い手のひらや足の裏には、
最強のランクのステロイド剤が用いられます。

 

このように、皮膚が薄く、
皮膚から薬が吸収される割合(経皮吸収率)が高い部位では、
弱いランクのステロイドを使用しても、
十分な効果が得られると期待できますから、
弱いランクのステロイド剤を使用します。

 

もし、経皮吸収率が高い皮膚が薄い部分に強いステロイド剤を使ってしまい宇土、
ステロイドの効果は得られますが、
副作用を強く発現させてしまうリスクが高くなります。

 

ですから、顔面などには、4群以下の弱いステロイド剤を使うことが多いのです。

 

逆に、角層が厚く、経皮吸収がされにくい足の裏や手のひらなどでは、
症状が軽度であっても、あまり効果が期待されないので、
強いランクの1群、2群のステロイド剤を使うことが必要になることがあります。

 

赤ちゃんや小さな子どもは、大人に比べて皮膚が薄く
薬の吸収率も高いので、成人よりも全体的に弱いランクのステロイド剤を使います。

 

また、高齢者の場合は、皮膚の新陳代謝が低下しているので、
その分、薬を塗った部分の薬剤が、皮膚に長く残ります。

 

ですから、高齢者の場合も、成人よりも弱いランクのステロイド剤を使います。

 

このように、小さな赤ちゃんや子ども、お年寄りなどでは、
強いランクのステロイド外用薬は、特に注意をして処方し、
使用していくようになっています。

 

しかし、症状が重症の場合は、年齢を問わず、
1群や2群の強いステロイド剤を、顔であっても用いることがあります。

 

ステロイド外用薬の使用は、信頼できる皮膚科専門医の指示の元、
症状にあわせてランクを選択し、年齢や病気の種類を考慮し、
治療計画をきちんと立てて使用することが大切です。

 

そして、ステロイド剤の効果を見ながら、
患部の炎症を見て、徐々に弱いランクのものに切り替えていくなどが必要です。