ステロイド薬のタイプ

ステロイド薬には、いろいろな剤形のタイプがあります。

 

そして、それぞれ用途が異なります。

 

飲み薬

 

ステロイドの飲み薬には、錠剤や粉薬があります。

 

膠原病などの自己免疫疾患や、
他のさまざまな疾患など、比較的重症の患者さんに使うことが多いです。

 

注射薬

 

ステロイドの注射薬は、
ストレスに伴う急激なショック症状を起こした場合や、
膠原病で突然、全身症状が現れた場合などに用います。

 

吸入薬

 

吸入薬は、口から液状のステロイド薬を噴霧するものです。

 

気管支喘息などが原因となって、
気道に炎症が起きている場合などに用います。

 

点鼻薬

 

点鼻薬は、鼻から液状のステロイド薬を噴霧するものです。

 

アレルギー性鼻炎などで、鼻腔に起こっている炎症に効果があります。

 

点眼薬

 

点眼薬は、液状になっているステロイド役を眼にさすものです。

 

結膜炎などの治療に用います。

 

塗り薬

 

油分の多い軟膏、水分の多いローション、軟膏とローションの中間のクリームなど、
さまざまな種類の塗り薬があります。

 

アトピー性皮膚炎など、皮膚におきた炎症を抑えるのに使います。

ステロイド外用薬の臨床効果のランク

1群(最強/ストロンゲスト)

 

薬剤名: デルモペート、ジフラール、ダイアコート

 

手のひらや足の裏の炎症、成人に用いることが多いです。

 

2群(とても強い/ベリーストロング)

 

薬剤名: フルメタ、アンテベート、トプシム、リンデロンDP、
    マイザー、フデソン、ピスダーム、ネリゾナ、
    テクスメテン、パンデル

 

手のひらや足の裏、胴体や腕の炎症、成人に用いることが多いです。

 

3群(強い/ストロング)

 

薬剤名: エクラー、メサデルム、ポアラ、ザルックス、
    アンドコルチン、リンデロンV、ベトネベート、
    プロパデルム、フルコート

 

胴体や腕の炎症、成人・高齢者に用いることが多いです。

 

4群(強め/マイルド)

 

薬剤名: リドメックス、レダコート、ケナコルトA、
    ロコルテン、アルメタ、キンダベート、ロコイド

 

わきの下、外陰部、顔の炎症、高齢者に用いることが多いです。

 

5群(弱い/ウィーク)

 

薬剤名: プレドニゾロン、コルテス

 

わきの下、外陰部、顔の炎症、高齢者や幼児に用いることが多いです。

 

 

このように、ステロイド外用薬の臨床効果のランクは、
「1群(最強/ストロンゲスト)」、「2群(とても強い/ベリーストロング)」、
「3群(強い/ストロング)」、「4群(強め/マイルド)」、
「5群(弱い/ウィーク)」の5段階に分かれています。

 

もちろん、きっちり区別されているわけではなく、
おおよその分類になり、
分類の方法は、アメリカ、ヨーロッパでそれぞれ異なります。

 

人種の差、発売されているステロイド薬の種類が異なるためですが、
日本では上記のように分類しています。

 

実際の治療の時には、皮膚疾患の種類や炎症が起きている部位、
炎症の程度や、患者さんの年齢等をトータル的に考慮し、
適切なランクのステロイド外用薬を処方していきます。