ステロイド軟膏とプロトピック軟膏の使い分け

現在は、アトピー性皮膚炎の治療で、
ステロイド軟膏とプロトピック軟膏の使い分けをする時代です。

 

今まではステロイド軟膏が主流でした。

 

ですが、これからは、ステロイド軟膏と
プロトピック軟膏のメリットとデメリットを考慮しながら、
アトピー性皮膚炎のコントロールのために使い分けていくことができます。

 

顔や首の発疹

 

顔や首は、皮膚への吸収が良いので、
プロトピック軟膏がとてもよく効きます。

 

しかし、ジュクジュクした発疹には用いません。

 

ステロイド軟膏や亜鉛華軟膏を使って発疹を抑え、
ジュクジュクしたものが治まった後、
プロトピック軟膏に変更します。

 

プロトピック軟膏をつ過程手も胃、
かゆみや赤みが繰り返すようであれば、
部分的にステロイド軟膏を塗り、
軽快してきたら、再びプロトピック軟膏で
症状のコントロールをするようにします。

 

プロトピックで症状のコントロールを行うのは、
顔や首の場合は、
プロトピック軟膏のほうが効果が優れていますし、
皮膚萎縮や毛細血管が開く等の副作用が少ないからです。

 

胴体や四肢の発疹

 

顔面のように皮膚への吸収率が高くない胴体や四肢では、
二群、三群、四群のステロイド外用薬を使うのが主流です。

 

しかし、症状が良くなってきたらプロトピック軟膏に移行し、
ステロイドの外用量が少なくて済むようにしていきます。  

 

ステロイドを使用し、発疹を十分に軽快させた後であれば、
胴体や四肢でもプロトピック軟膏で長期に渡って症状をコントロールしていくことができます。

 

もし、長期に渡るステロイド軟膏の塗布で、
皮膚萎縮や毛細血管の拡張等の症状があったとしても、
プロトピックを使っていることによってその副作用は回復していきます。

 

プロトピック軟膏は即効性がありませんが、
患者さんの中には、3ヶ月くらい使っていると、
急激に症状が警戒するという人もいます。

 

かゆみや発疹が酷く、我慢ができないときだけステロイドを使用し、
それ以外はプロトピックで様子を見るという方法もあります。

 

アトピー性皮膚炎は、慢性的で、長い目で症状をコントロールしながら
治癒へと向かっていくことが必要です。

 

また、その症状の強さも人それぞれですが、
ステロイド軟膏とプロトピックの軟膏の使い方も、
その人それぞれです。

 

ステロイド軟膏しかなかった時代に比べると、
治療にも幅ができました。

 

そして、プロトピックはまだ歴史の浅い薬です。

 

今後はさらに、新しい概念に基づいた薬が開発され、
使用できるようになり、さらにアトピー性皮膚炎の治療の選択肢も増えてくると思います。

 

良好にコントロールしていくことができるように、
信頼できる皮膚科医の元で、気長に治療を継続していくようにしましょう。